上野駅ー大宮駅
ようやく四季島の旅が始まります。
前置きが長くなりましたが、実際に乗るまでの準備期間もとても長かったです。
1泊2日ツアーの四季島は最初に塩山駅に向かうことになります。しかし、この四季島は東北本線で大宮駅に向かいます。塩山駅は山梨県であるため、大宮駅がある埼玉県に向かうのは不思議なことですが、このルートが塩山駅に向かうには最適なルートになります。
上野駅を出発すると、いきなり見どころがやってきます。
四季島のお家である尾久車両センターが進行方向左手に見ることができます。尾久車両センターにはE26系「カシオペア」も住んでおり、今日もいつもの場所にいました。四季島の整備などを行っていただいている関係者なのかは定かではありませんが、職員さんがお見送りで手を振ってくださりました。
尾久車両センターには3月に定期運用から離脱した185系が留置されていました。185系を四季島の大きく独特な窓から見ることができる機会は少ないでしょう。
四季島は湘南新宿ラインや京浜東北線などと並行しますが、いつも乗っている普通車両とは異なり、ロングシートではなくフカフカのソファとなっています。また、乗っている人数は自分たちを含めて6人しかいませんでした。この四季島の展望車では「密」とは程遠く、今の場所から離れても座る場所がなくなる心配もない空間でした。
四季島は上野駅から宇都宮線・高崎線を走行し、大宮駅には7番線に入線しました。大宮駅では四季島に乗車したことがある人や土曜日の朝ということで子供連れの親子がお見送りに来ていました。大宮駅以外でも駅の端には撮り鉄がいましたが、撮り鉄は大宮駅よりも途中の赤羽駅などに多くいた印象でした。
大宮駅ー塩山駅
上野駅を出発して30分ほどは先頭車側でしたが、この大宮駅から進行方向が変わります。今まで10号車が先頭でしたが、これからのは1号車が先頭になります。この1泊2日コースでは今回乗車している9号車は最後尾になる時間がほとんどになります。
1泊2日コースでは、先頭車になる区間はこの上野駅ー大宮駅、新津駅ー喜多方駅になります。新津駅ー喜多方駅は深夜(明け方)の走行になるので、日中の先頭車両での滞在は今回だけとなりました。1泊2日コースでは反対側の1号車に行く時間はほとんどありませんでした。編成の反対側まで行くことが大変だったということもありますが、個人的には最後尾となる時間が長かったのはとても良かったです。
大宮駅からは武蔵野線国立支線、大宮支線を経由して中央線の国立駅の手前に出ることができるため、最初の行先である塩山駅に向かうことができます。
関西出身の自分には貨物の専用線はあまり馴染みがありませんが、関西では新大阪駅から福島駅への短絡している梅田貨物線が有名ではないでしょうか。この区間は特急「はるか」や「くろしお」が通過しています。関東ではこのような貨物線が多く、相鉄線の羽沢横浜国大駅は貨物線の横浜羽沢駅の一部を使用しています。
八王子駅では2分ほどの運転停車があり、その後は塩山駅に向けて歩みを進めていきます。八王子駅から塩山駅までは1時間ほどの道のりになります。この中央線では小さなトンネル(笹子トンネル)が多くあるあるため、特殊な対策が施された車両しか通過することができません。この対策と呼んでも具体的にはパンタグラフの高さを調整することが可能かということが大きな点と言われています。もちろん、この四季島は中央線対策は施されれているため、この区間は走行することができます。
塩山駅到着の30分前に早目に移動し、LOUGEこもれびを見学をしていると、トレインクルーさんからドリンクのお誘いをいただき、DININGしきしまへ移動しました。
この時、この列車が普通ではないといことを感じることになりました。
出てきたメニュー表には値段がなく、どのドリンク(お酒)を注文してもツアー料金に含まれているということでした。そのため、この四季島に乗車している間の飲食に関しては心配することはなく、トレインクルーさんに依頼すれば持ってきていただけるのです。(何も知らなかったので、某コンビニでおやつを購入しましたが、食べることはなく、お菓子も周遊旅行しました笑)
この環境は社会人になってから2年目のガキンチョにはとても刺激が強いことでした。周りの雰囲気に飲み込まれ、今回はりんごジュースをいただきました。果物ジュースも東日本のそれぞれの名産地の果物を使用しています。今までに経験したことのないハイクラスの環境にメニュー表やジュースの写真を撮影することをわしれていました…笑
山梨県に入ると、今朝までは大雨で中央線が不通だったことを感じさせない晴れ模様になりました。(川は汚濁していますが…)
各沿線の見どころになる場所では、減速が可能の場合は列車が減速してくれました。また、車内放送を聞き逃しても、トレインクルーさんからの個別の案内がある場合もあるので、見どころを見逃すことは少ないでしょう。列車内でジュースを飲んでのんびりしていると、最初の降車駅である塩山駅に到着しました。
まとめ③
今回は短いですが、塩山駅到着までとします。上野駅から塩山駅までという約2時間半の行程でしたが、四季島のブランド力やおもてなしのレベルの高さに驚愕しました。
次回以降は塩山駅での「深遊探訪」について紹介していきます。当日までは四季島の旅行は列車に乗ることがメインで沿線での観光はおまけと考えていましたが、実際に参加すると「深遊探訪」の旅の意味を知ることになりました。
ーつづくー
コメント