「TRAIN SUITE 四季島」1泊2日春〜秋コース⑤

四季島

車内での夕食

四季島に戻ってからはお楽しみの夕食になります。夕食は2回に分かれていますが、私たちは2回目の組になっていました。「深遊探訪」では昼食、ワインのテイスティングなどで食事を続けていたため、ちょうど良い休憩の時間になりました。1回目の人は四季島に戻って、直ぐに夕食になるため、この1泊2日のコースでは食事が多いということを事前に説明されていましたが、本当に食事が立て続けてにやってきます。
この夕食ではドレスコードが必要となっています。このドレスコードが四季島に乗る上で最も難しいと思っていましたが、男性はスーツ、女性はドレスに行けば問題がない雰囲気でした。

もちろん、初めて列車内でコース料理を食べます。
地上でもこんなに立派な食事をする機会がない私にとっては未知の領域です。列車に乗っているのに、目の前にナイフとフォークが置いてある光景は新鮮であり、一流で美味しい料理をいただくことができるのです。お料理自体の量は、観光のことを配慮されているのか夕食にしては物足りないと感じることはあるかもしれませんが、1日を通じると丁度良い量でした。
初めての四季島での食事ということもあり、あまり写真は撮れていませんが、1品1品が列車で食べることができるとは思えないお味でした。

前菜
メインのお肉
デザート

列車の外でも食べたことのない食事を頂きましたが、自分が一体何をしているのかわからなくなってきます笑

姨捨駅(更科の月)

四季島での美味しい夕食が終わり、このまま自室でゆっくりするということになるかと思いきや、このまま姨捨駅に降り立つことになります。(自分たちが食事をするスピードが遅かっただけですが・・・)
食事2回目のグループは食事後に姨捨駅に降りることになります。私たちが食事中に前半組が姨捨駅に寄ることになります。前半組を姨捨駅に送ってからは四季島は1度篠ノ井駅に行くことになり、篠ノ井駅で10分ほど停車し、再び姨捨駅に向かいます。そのため、この時間帯は四季島は姨捨駅を行ったり来たりすることになります。ちなみに、後半組を姨捨駅に降ろしてからは聖高原駅に向かうことになります。

姨捨駅でに停車する四季島

普段は普通列車しか停車しない姨捨駅に10両編成の車両が停まっている風景は圧巻の一言になります。また、先頭車両は黄色点字ブロック、低いホームよりも先にあります。反対側の行き止まりの車止めも四季島の運行に合わせて少し延伸?の改良工事を行ったという話も聞いたことがあります。
姨捨駅は日本では少なくなったスイッチバックの駅になります。私個人としては、肥薩線の大畑駅と真幸駅のスイッチバックが昔ながらの運行形態を今も受け継いでいる感じがしました。
特急しなのは姨捨駅に入線することなく、そのまま渡り線を通過するため駅を見ることはできませんので注意してくださいね。

善光寺平の夜景

朝の大雨の心配を払拭する綺麗な善光寺平の夜景を見ることができました。この姨捨駅の訪問は4回目になりますが、全て晴れの天気で良い夜景を見ることができています。中心で明かりが灯っているのが長野市中心部になります。
この姨捨駅は日本三大車窓の1つに数えられています。他の2つは「根室本線旧線 狩勝峠越え」、「肥薩線 矢岳越え」になりますが、「根室本線旧線 狩勝峠越え」はすでに廃線になっているため、実際に見ることができるのは「肥薩線 矢岳越え」のみになります。

更科の月

四季島のツアーでしか入ることができない更科の月の中になります。この場所については以前から知っていましたが、普通列車で来るときにはもちろん中は見ることができませんし、外から眺めることしかできませんでしたが、今日はここに入ることができます。
他のお客さんが出てから更科の月の中を撮影させていただきました。(全工程に関して、客室が一番端であることやバスの座席が1番後ろであることもあり、何事も最後になることが多い人間でした…)

更科の月での食事
更科の月でのお食事

本日、4回目の食事になります(笑)
左にある千曲染めはお土産として持ち帰ることができたため、今でも家に飾っています。
普通の生活でもこんなに食べることはないので、さすがに食べ切れないかと思いましたが、野菜が中心であることと美味しい日本酒により今回も完食しました。この「棚田」という日本酒は千曲市の長野銘醸さんが造られているお酒になりますが、とてもスッキリとした味で何杯も飲んでします味わいでした。

長野県の地酒(日本酒)

四季島との出会い

私自身が初めて四季島を見かけたのが、この姨捨駅です。ちょうど2年前にナイトビュー姨捨に乗車し、今日と同じ夜景を見に来ました。そのときは四季島の存在は知っていましたが、実際にいつ運行されているのかなどの情報を収集するほどの興味もありませんでした。しかし、出会いは急ということもあり、姨捨駅で通過線を通過する実車をお目にかかれることになりました。当時の写真を探しましたが、なぜかこの時の写真が1枚も出てきませんが、この時の出会いがあり、今回の乗車をしようとするきっかけになりました。
2回目の出会いが上野駅で乗車する時になるとは思いにも寄らなかったです。

四季島での就寝

姨捨駅での夜景を鑑賞し、ようやく本日の催しは全て終了となります。時刻は22時過ぎということで、寝る準備ということになります。ベットメイキングは夕食時ではなく、竜王駅付近の車両基地で行われ、わたしたちが塩山駅から乗り込むときには、客室は既にベットになっています。さすがにこのベット形式になってからは客室が狭いと感じるようになりますが、サンライズのような閉塞感を感じることはありません。

四季島のベット

やはり、列車内で自分の個室でシャワーを浴びることができるのは物凄いことであると思いました。シャワー室にはお湯の残量が表示されるバロメーターはありますが、2人で使用してもまだまだ余裕がある感じがありました。
7号車の「四季島スイート」や「デラックススイート」には客室内に檜風呂があります。列車内でお風呂に入ることができるのはセレブ感がありますね。

まとめ

これで1日目が終了となりますが、短いような長いような時間でした。何もかもが初めての体験で脳内の処理が追い付いていきませんでした( ;∀;)
四季島という車両に乗ることがこの旅行の大きな目的でしたが、「深遊探訪」でしか経験することができないことがたくさんありました。しかし、このツアーもまだ1日目が終わったのに過ぎません。

姨捨駅を出発した四季島はそのまま走り続け、翌日の6時に喜多方駅に到着します。四季島は他のクルーズトレインとは異なり、深夜帯でも走行することがあります。催しが夜遅くまであり、車内でシャワーを浴びるため、この四季島での寝ることできる時間は6〜7時間になります。1泊だけということがとても名残惜しいと感じますが、また乗りたいと思うきっかけにもなります。
では、おやすみなさい。

ーつづくー

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