「深遊探訪」2日目
四季島に乗って周遊する「深遊探訪」の旅行も2日目になります。
2日目は喜多方駅からバスに乗り、朝食を食べ、伝統工芸品の体験、会津若松駅から四季島に乗車し、帰路に就く予定となっています。個人的には、今回が福島県へは2回目の訪問になります。前回は福島市や白河市への訪問だったため、会津地域への訪問は初めてとなります。初夏の7月ではありましたが、曇り空ということもあり、少し肌寒い朝となっていました。
2日目のバスは外装の色は同じ青ですが、内装は異なり、座席は白を基調としたもので上品な雰囲気がありました。(おそらく白色の座席はこの車両ぐらいではないでしょうか?)
車内には赤い絨毯が敷かれており、昨日のバスとは異なる豪華な雰囲気が出ています。座り心地は昨日の革張りとは異なり、背中や座面の部分が布であるため、柔らかい座り心地でした。夜中に車内を散策し、集合時間に遅れないようにするために頑張って起きたため、朝食会場まで移動の時間はこの車内で寝ていました。2日間とも今までに乗ったバスの中でも最も豪華なバスでした。
朝食は城下町会津若松市にある割烹「田季野」さんでした。ここも普段では朝食を提供していませんが、四季島のツアーに参加されている人のみ頂けます。割烹「田季野」さんでは輪箱飯(わっぱめし)が有名なお店になります。曲げわっぱは杉の木を薄くし、曲げたものになります。伝統工芸品としては秋田県の大曲市の大館曲げわっぱが有名ですが、全国各地で曲げわっぱ自体は作成されています。輪箱飯自体は初めて食べましたが、温かいご飯に木の香りが加わり、より美味しく感じるものになっていました。
輪箱飯以上に驚いたのは、巨大アスパラガスの天ぷらです。人生の中でこれほどまで大きく、立派なアスパラガスは見たことがありません。
朝食の味に合う日本酒が用意され、朝の8時から日本酒「四季麗し」を頂きました。初めて、朝食からお酒を飲みました。味はお水のようなあっさりしたお味でした。そのため、知らず知らずたくさん飲んでしまうタイプの日本酒でした。朝から飲むお酒は特別感がありますね
朝食をいただいている間に雨が降り始めていました。朝食会場からバスの場所まで少し距離がありました。もちろん、当日は傘を持参していませんでしたが、バスに貸出用の傘や日傘用として準備されており、トレインクルーが必要に応じて持ってきてくれます。自分が今回持参してきた傘は四季島に乗車するとき上野駅で預かってもらいました。自分の傘はツアー中は使用することはない状況となっていました。
朝食会場を後にし、バスは鶴ヶ城のお堀の周りを通り、「鈴善(すずぜん)漆器店」さんへ向かいます。敷地内には6つの蔵があり、それぞれに 「合図塗伝承蔵」、「美術蔵」などのコンセプトごとに分かれています。「漆器蔵」で旅の記念としてお箸を購入いたしました。ここでは会津漆器に絵付する「蒔絵」を体験しました。美術センスのない私にとっては難しい体験になりましたが、思い出の品が増えました。
一行は喜多方駅に戻るのではなく、会津若松駅から四季島に乗車します。
会津若松駅
今朝に下車した喜多方駅と会津若松駅は初めて訪れた駅になります。昔ながらの地方駅の玄関口という雰囲気がありました。また、会津若松駅の1番・2番乗り場は上野駅と同様に頭端式ホーム(櫛形ホーム)ということに驚きました。
常設なのかはわかりませんが、自動改札の前には四季島に乗車している人に向けての挨拶が掲載されています。また、四季島に乗車してから見つけたのですが、大きな赤べこが駅に置かれていました。四季島内にも小さな赤べこが置かれています。四季島に乗車された時に、赤べこがどこに置いているのか探してください。
昼食
四季島車内での最後のイベントになる昼食の時間になりました。朝食の時間から4時間ほど空いているため昼食の時間にはちょうど空腹になり始める時間となっていました。昼食は車内でいただくことになりますが、昨晩のようなドレスコードはないため、2日目は着替える必要がありません。
昼食だから、軽い食事になるということではなく、しっかりとしたコース料理が頂けます。
人生で初めての鮑を食べることになりました。コリコリとした食感としっかりとした歯見応えが癖になりそうでした。また、ワインも食事ごとにおすすめのものを用意いただきました。2日間で数ヶ月分のワインを飲んだ気がします。四季島では多彩なワインがあり、1度では堪能することが出来ません。
1泊2日の旅行の間はほとんど食事をしていたという感じになりますが、ツアー全体としては美味しいものを少量ずつ頂くことが出来ました。一昔前までは普通にあった食堂車を知らない私にとっては列車内でご飯を食べる経験は昔を知る良い経験になりました。(しまかぜでご飯を食べたことがありますが、青のような手軽さとは異なります。)
東北本線では高速で走行するため、揺れが大きくなります。そのため、座席が進行方向と逆で食事をする場合は酔いやすくなることがわかりました。以前までは、JR西日本の新快速ユーザーであった私は高速バック運転に慣れているため、何も感じることがありませんでしたが、日本ではあまり高速バックの経験をすることはありません。海外の列車では座席が回転せず、座席に座る直前に高速バックということがわかることも少なくありません。
列車内での食事はお気をつけくださいませ。
まとめ
2日目も朝からイベントが盛りだくさんでした。
関西出身の私にとっては東北地方は未開拓の地が多く、食事や文化について知ることができる機会になりました。先日は今までに行ったことがある場所を新しい視点で見ることが出来たのに対し、本日は全てが新しいことばかりでした。東北地方の初夏はとても清々しく感じましたが、冬はとても寒そうです。
会津若松市での「深遊探訪」が終わり、会津若松駅から「四季島」に乗り込み、次にドアが開くのが上野駅になります。まだまだ乗っていたいと思いますが、楽しい時間はあっという間でした。
ーつづくー
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