近鉄特急「あをによし」に乗ってみた

私鉄

あをによしに乗ってみた

近鉄の最新観光列車「あをによし」に乗ってみました。
最新の観光列車という名目ですが、車体は40年以上使用されている車両(12200系)になります。JR北海道並みの魔改造されて、車内はとても綺麗にリニューアルされていました。

近鉄特急19200系「あをによし」

藤色の大人色の列車になっています。とても上品な色になっています。

新旧色の連結

個人的には前色のオレンジ色が多い車両の方が好きではありました。また、近年(2020年1月)まで座席でも吸える喫煙車が用意されていました。また、特急の一般車両が来る場合はインターネット予約時にはどの車両が充当されているかは不明なため、前方の編成か後方の編成かの違いで、車両年数が大幅に異なり、リクライニングの違い、コンセントの有無などの問題がありました。
「あをによし」は大阪難波ー近鉄奈良ー京都の区間を走行する特急になります。この区間を走行する特急は1992年に廃止されたため、2022年の20年ぶりに復活になります。

引用:運行区間_近鉄HP

京都駅から大阪のミナミになる大阪難波駅まで1本で移動することができるのは便利です。JRの在台線で移動する場合は大阪駅から大阪メトロ御堂筋線、新幹線の場合は新大阪駅から大阪メトロ御堂筋線で移動することになりますが、ターミナル駅での移動、乗換は大変です。京都駅ー大阪難波駅間は1日に1往復と少ないですが、旅行として使用するには良いかと思います。基本的には京都駅ー近鉄奈良駅間を移動するさいの観光列車という位置付けなんでしょう。

特急券の購入

観光特急「あをによし」は本来2人以上で使用される想定でされている車両になります。1人で使用するときはこども分の特急券・特別車両券分を購入する必要があります。近鉄のHPにも下記のように記載されています。
●ツインシートを1名でご乗車の場合は、ご自身の乗車券・特急券・特別車両券に加えて、こども分の特急券・特別車両券をご購入ください。
多くの特急ではこどもの運賃及び料金を支払う必要があるため、こども分の特急料金のみの支払いで良いのは優しいです。

車内の雰囲気

列車内は落ち着いた雰囲気になっています。座席は抹茶色、床は藤色になっています。
座席は1号車、3号車、4号車はツインシート(2名用)と2号車はサロンシート(4名用)の2種類になります。
座席は対面となる座席と窓に対して斜め向きの座席の2列(1+1列)になっています。
座席自体はリクライニング機能は付いていません。おそらく、全席が同一方向に設置されていないため、リクライニングさせると座席同士が干渉することを防ぐためでしょう。座席が大きくゆったりしているので、リクライニングがなくとしてもくつろげる座席になっています。乗車時間は長くとても1時間少しになります。

2名用座席(A・B席)

対面から座席を見た場合は前の座席が遠く感じました。1人で使用する場合は足元を広く使用することができます。12200系には備え付けられていなかったコンセントが机の下に準備されています。1人で2口使用することができます。机に関しては1人で使用するには大きいサイズになりますが、机に備え付けされているランプについては、消灯することができませんでした。

対面席

天井も先代の車両とは全く異なり、紫陽花のような模様になり鮮やかになっています。照明に関しては奈良らしい模様になっています。

室内天井

2号車の販売カウンターには記念乗車証が置かれています。しまかぜでは客室アテンダントが配布、乗車日がスタンプされますが、このあをによしではそのようなサービスはないようです。停車駅は通常の特急と同じなため、特に奈良線内では駅間が短い場所もあるため、欲しい人は自分で取りに行く方法になっているのでしょう。また、あをによしは4両編成であるため、販売カウンターへ行くことも容易ですし、販売カウンターに行くことで何か記念に購入しようと思うきっかけになるので、販売カウンターに設置するのは良い方法でしょう。

記念乗車証

「あをによし」に乗車したのは今回が初めてになりますが、この記念乗車証はしまかぜのように冬や春になるとリニューアルされているのでしょうか。次に乗車するときの楽しみになりました。

京都駅(2番のりば・降車ホーム)

京都駅は2番のりばと降車ホームの間に列車が到着いたしました。
今までは行き先方向幕があった位置には幸せの兆しとされる「花喰鳥(はなくいどり)」がモチーフとされたヘッドマークが設置されています。

側面は正倉院の宝物「螺鈿紫檀五弦琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」がモチーフとなっているようです。古都奈良にちなんだ模様があしらわれていますが、説明がないと何が描かれているのかはわからない模様になっています。

おわり

近鉄の最新観光列車「あをによし」に乗車しました。
今では乗ることができない12200系に乗れる機会でしたが、昔の様子は見る影もないほど綺麗な内装にリニューアルされていました。その中でも、内側に開く扉や菱形パンタグラフなどの変更されていない部分は残っています。今回は近鉄奈良駅からの乗車のため、乗車時間は30分ほどになりました。観光列車として乗車するのには短いと感じました。1人で乗車する場合は一般特急でも良いですが、たまに気分転換として乗車することや選択肢が増えることは良いです。

ーおわりー

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