小田急ロマンスカーのラゲージスペース
小田急電鉄(2025年1月時点)で運行されているロマンスカーはGSE(70000形)、MSE(60000形)、EXEα(30000形)、EXE(30000形)の4種類になります。この4種類の中でラゲージスペースが用意されているのはGSE(70000形)、EXEα(30000形)の2種類のみになります。
EXEα(30000形)、EXE(30000形)の違いについては、車両のリニューアルが行われているか否かの違いになります。ベース(車両本体)はEXE(30000形)になりますが、社内のシートの色やコンセントの有無などの違いがあります。
このEXEα(30000形)とEXE(30000形)に関してはどちらの車両が来るのかは実際に車両が来るまでわかりません。ロマンスカーの予約サイト(e-Romancecar、ロマンスカー@クラブ、アプリ「EMot」、EMot オンラインチケット)からも車両の特徴がないか確認しましたが、見受けられませんでした。そのため、ラゲージスペースがある車両に確実に乗ることができるのはGSE(70000形)にのみになります。
GSE(70000形)に乗ってみた!
今回は秦野駅ー新宿駅間でGSE(70000形)に乗車しました。
座席は3号車1A・1Bになり、進行方向(新宿方面)では3号車の一番後ろの座席になります。この座席が一番都合が良いと思い、この座席にしました。3号車の扉から乗車してすぐに共有のラゲージスペースが設置されています。このラゲージスペースは事前予約制ではないので、乗客同士で仲良く使用する必要があります。
今回、しっかりとラゲージスペースを見てみると、海側と山側ではラゲージスペースの形(高さ)が異なることがわかります。山側のラゲージスペースはスーツケースを縦向きにした場合に使用することができるのかと思います。このラゲージスペースの高さの違いはどのような意味で異なっているのかは不明ですが、使い勝手は良い作りになっています。
ベビーカーを海側に畳んでおくと丁度良い高さで収納することができました。横並びで2つもしくは3つ置くことができる横幅になっています。ここで問題になったのがセキュリティーが全くないことです。ラゲージスペースにはワイヤーロックなどの鍵はないため個人で用意する必要があります。(ベビーカーも1つ5万円前後する高級品のためケチらずにワイヤーロックを買うことにしました。)
また、ベビーカーやスーツケースなどを1つだけ設置する場合は、列車の揺れによりベビーカーが前後に動き、通路に出てしまう可能性があります。そのため、何かしらで固定する必要がありますが、固定するものが何もありません。
このラゲージスペースは号車ごとに客室内と客室外にあり、下記が一覧表になります。
・GSE座席表(https://www.odakyu.jp/romancecar/features/line_up/70000/seat/pdf/GSE_70000.pdf)
・EXEα座席表(https://www.odakyu.jp/romancecar/features/line_up/30000/seat/doc/seat_exealpha30000.pdf)
号車 | ラゲージスペースの位置 GSE | ラゲージスペースの位置 EXEα |
---|---|---|
1号車 | 客室内 | なし |
2号車 | 客室内 | 客室内 |
3号車 | 客室外 | 客室外 |
4号車 | なし | なし |
5号車 | 客室外 | 客室内 |
6号車 | 客室内 | なし |
7号車 | 客室内 | なし |
8号車 | ー | なし |
9号車 | ー | 客室内・客室外 |
10号車 | ー | なし |
EXEαの9号車には客室内・客室外に2つ設置されています。EXEαの7号車〜10号車の4両には1両しかラゲージスペースがないことになります。「えのしま号」として運転される江ノ島線区間では荷物を置くことができるスペースが少なくなります。また、10両編成で運転される時にラゲージスペースを使用したい場合はできるだけ小田原・箱根湯本方の車両を選択する必要がありそうです。
ワイヤーロック等を持参していない場合は各号車の最後尾座席の後ろに置いておくのが一番楽で安全と思います。一番後ろの座席に置く場合は注意しておいた方が良いでしょう。一番後ろの座席の後ろは一番後ろの座席の人の環境と思っている人が一定数いるためです。
10年程前の東海道新幹線の場合は、一番後ろの座席の人が優先的に使用することが暗黙の了解のようになっていた気がします。最近では「特大荷物」として予約している人が使用することになっていますが、そのことを知らずに他の人が使用して、トラブルになっていることが多いようです。自分が予約していたはずなのに、使用できないのは困るので、文句を言いたくはなりますね・・・
私の場合は一番後ろのスペースを使用したい場合は一番後ろの座席を予約することにしています。ベビーカーだけではなく、スーツケースなどの大きな荷物がある場合も同様にしています。
EXEα(30000形)に乗ってみた!
EXEα(30000形)にも乗車することになりました。ロマンスカー@clubから30000形を予約した場合は予約した車両がEXEかEXEαなのかはわかりません。5号車の一番後ろの座席(15A・15B)にベビーカーを置く予定でしたが、隣にラゲージスペースがありました。GSEと比較した場合は小さいラゲージスペースであると感じましたが、座席1つ分(2席分)をラゲージスペースにしていることを考えれば仕方がないかもしれません。小田急としては座席として販売できる座席をなくして、お金を稼ぐことのない区画にしているため、太っ腹と言えるでしょう。
まとめ
ロマンスカー(GSE・EXEα)にベビーカーを持って乗車してみました。今まではロマンスカーのラゲージスペースに関しては見向きをすることがなかったですが、しっかりと座席表を見ると意外にも多く用意されているのと感じました。
ロマンスカーに乗って、箱根へ行く家族連れはベビーカーだけではなく、子供用の服などを詰めたスーツケースなど荷物が多くなるかと思います。
個人的にはGSEの荷棚は小さいと感じます。また、GSEの1号車と7号車は一般席からの展望をよくするために荷棚が設置されていません。(通常は荷棚がないことに気づくことがないかと思います。)荷棚が設置されていない特急車両はGSEのみしか知りません。次世代の新しいロマンスカーではどのような車両デザインで車内空間になるのかはとても楽しみです。
ーおわりー
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