「Forever2000&2200」2000系ラストラン②

2000系

これが高知駅

当日(5/8)は前日までの雨とは異なり、少し曇った天気になりました。
はりまや橋のドーミーインに宿泊していたため駅までは徒歩で行くことにしました。南国のイメージも相まって、鹿児島中央駅や天文館にとても似ていると感じました。徒歩で10〜15分で高知駅に着きましたが、とても立派な高架駅と坂本龍馬像でした。鹿児島が西郷隆盛なら、高知は坂本龍馬で対決!と言う感じなのでしょうか。

現在の高知駅は3代目で2008年に完成されたものになり、ホームの屋根にあたる大きなアーチは「くじらドーム」と呼ばれているそうです。高架駅にディーゼル車が爆音を鳴らしながら発着している姿は、大阪駅に「スーパーはくと」が入線する姿とは一味違う良さがありますね。高知駅は独特な形(くじらドーム)をしているため以前から訪問したい駅でした。

高知駅
高知駅前の銅像

ツアーの集合時間は9時40分ということで少し遅めの集合時間になっていました。今回のツアーでは追加料金を支払うと、四国各地から高知駅までの往復切符を購入することができました。一番遠い松山駅からのアクセスを踏まえた結果がこの集合時間になったのでしょう。サンライズ瀬戸では終点高松駅7時27分着のため同時23分発の特急しまんと3号には乗車することができません。一つ手前の坂出駅もしくは岡山駅から特急南風1号に乗車すればこの時間に間に合うことができました。

今回のツアーは約8時間の行程であるため、乗車前に飲み物やおやつを高知駅のセブンイレブンで調達しました。結果的にはその必要はなく、長時間停車する駅では改札の外に出て、食糧の調達をすることができる機会は多くありましたが、ツアーによってはずっと車内にいることになるので、用心することに越したことはないですね。

10時過ぎにホームに上がると10時13分発の南風10号が入線してきました。2021年3月のダイヤ改正により特急南風はこの2700系に全て置き換わることになりました。2700系自体も初めて見ましたが、普通席はシンプルで充実した座席周りであるのに対し、グリーン車の座席は重厚感があり、これこそグリーン車と感じる座席でした。岡山ー高知間の移動が今まで以上に快適なったのではないかと一目でもわかるものでした。近いうちに乗車したいです。

新型2700系気動車

10時15分過ぎに今回の主役である2000系が入線してきました。ホーム上の行先案内も今回仕様で特別なものになっていました。車体やヘッドマークの撮影も重要ですが、まずは車内に乗り込み座席の確認をしました。今回は一番前の座席でした。最初は景色が見づらいと思っていましたが、復路では一番後ろの席になるのでリクライニングも自由に倒し、車窓も楽しむことができました。

高知駅プラットフォーム(行先案内)

今回のツアーではそれぞれの先頭車両のヘッドマークが異なる上に特別な仕様になっていました。貫通型(2021)はしまんと号、非貫通型(2009)は南風号です。それぞれのヘッドマークは1988〜1990年の約2年間のみ使用されていたものであるため、このヘッドマークでの走行自体がとても珍しいものになります。また、今では381系やくもでしか見ることがない(事実上では使用されてはいない)L特急のマークも表記されています。

しまんと号
南風号

クタクタの大歩危駅

今回は最前列(最後列)に乗車しましたが、この座席には2000系の心臓部でもあるアレがある場所ということを忘れていました。大歩危駅までの土讃線はカーブも多く、体を大きく左右に振られます。それにしてもよく揺れるなと思っていましたが、よくよく考えると自分の座席の下には台車があるのです……
そりゃ、よく揺れるはずです(^^;;

台車真上の座席(大歩危駅)

大歩危駅でホームから自席を撮影しましたが、まさに台車真上の座席になります。
土佐大津駅から大歩危駅まで小一時間ほどでしたが、かなり体力を削られ、久しぶりに列車に乗り気持ち悪くなりました。
2000系と同様の車体傾斜(制御付き自然振り子式)を搭載している383系しなの号やキハ281スーパー北斗号などの車両には何度も乗車していますが、今までに経験したことないほど揺れている感覚がありました。ともあれ、制御付き自然振り子式気動車の元祖である2000系を堪能することができる座席であったと考えています笑

大歩危駅は徳島県三好市にある祖谷のかずら橋の最寄駅になります。以前から大歩危駅には行きたいと思っていたのでようやく訪問することができました。今回は駅のみでしたが、次はかずら橋も見に行きたいです。かずら橋は平家の落人が追ってから逃げる際に簡単に橋を落とすことができるようにするために、サルナシなどの葛類によって作られました。(諸説あり)

かずら橋(大歩危駅)

大歩危駅では対向列車(特急)の待ち合わせがあり、10分ほど停車していました。大歩危駅に入線する2700系の撮影や2000系をホームの下からローアングルの撮影をしていました。

2700系南風5号(大歩危駅)
2000系貫通型(大歩危駅)

阿波池田駅での初対面

阿波池田駅に到着すると5番線に「国まんなか千年ものがたり」が停車していました。この列車は乗車中の2000系が到着を待っていた様子でした。こちらが到着後、程なくして大歩危駅に向けて発車してきました。乗客数はしっかりと数えられているわけではありませんが、3両編成で10人ぐらいだったでしょうか。ご時世的に仕方がないですが、なかなか厳しい状況が見受けられました。観光列車であるため4.5番線には多くのお見送りの駅員さんなどがいらっしゃいましたが、本日はマニアを多く乗せた2000系が2.3番線に入線したため、いつも以上に盛大なお見送りなったのではないでしょうか?

四国まんなか千年ものがたり
阿波池田駅での見送り

昼食(お弁当)

体調の変化に気付いていた土佐大津駅から大歩危駅の間にお弁当が配給されました。もちろん、大揺れを感じている台車の上では食事自体が困難を極めていたため、お弁当は長時間の停車中に頂くことにしました。阿波池田駅では約30分間の停車があったので、その時間にいただきました。

お弁当
お弁当(中身)

お弁当は見てもわかるように十分な量があり、味もとてもおいしかったです。これだけでも1000円ぐらいしそうなお弁当でした。山間部で少し体調を崩しましたが、お弁当を食べ、元気になりました。以降は体調も戻り、ツアーを途中離脱する事態は避けることになりました。
もちろん、お弁当の表紙は持ち帰ることができました。

琴平駅と善通寺駅での撮影

ツアーは阿波池田駅を後にして、次に琴平駅に停車しました。ツアーでは往路は南風号の停車駅に停車しますが、復路では大歩危駅、阿波池田駅、琴平駅、善通寺駅は通過となっていました。特急や全列車で停車する駅を通過することができるのもツアーの醍醐味です。琴平駅では10分ほどの停車であるため反対ホームでの撮影をしました。善通寺駅では20分ほどの停車がありました。3両編成ということもあり、両方の顔を撮影するのも容易で移動距離も少ないのはとてもありがたいです。

琴平駅(3番ホーム)
善通寺駅(貫通型)
善通寺駅(非貫通型)

ほぼ同じ角度での撮影が続いていたので、ヘッドマークと左目(尾灯)にフォーカスして撮影をしてみました。善通寺駅では、アンパンマン列車(南風11号)が追い越して行きました。このようなラッピング車両は1世代前の車両などをリニューアルして行うことが多いイメージですが、新型車両もラッピングして運用しているのは目新しいと感じました。

ヘッドマークと左目(尾灯)
アンパンマン列車(2700系)

善通寺駅を発車し、金蔵寺駅に運転停車し、10分ほどで往路の終点である多度津駅に到着しました。3時間半ほどの道のりでしたが、あっという間に到着した感覚でした。
多度津駅の様子や復路については次の記事にしていきます。

ーつづくー

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